どれをメインにするのが良い？万能な決済方法を探す
現在一般流通している決済手段
一般流通している決済手段としては、
- 現金
- クレジットカード
- 電子マネー
- コード決済マネー
- 暗号通貨
などがあります。
これらのうち、どれが一番使いやすいかを比較するために、
- 決済可能な場所
- 決済に必要なもの（カード、スマホなど）
- ポイント還元などの特典
で比較していきます。
シーン別のベスト決済手段
街のお店： クレジットカード or 現金
街のお店で使うのであれば、クレジットカードか現金がベストです。クレジットカードに関しては、都市部であればほとんどのお店で利用可能ですが、一部現金のみのお店があることを考えると、現金も外せません。
コード決済や電子マネーも使えるお店は増えてきていますが、カードや現金ほど対応店舗が多くなく、チャージするのにスマホや現金が必要であることや、スマホなどのデバイスを持ち歩く手間を考えたら、クレジットカードや現金の手軽さに軍配があがります。
暗号通貨については、街のお店で使えるところが超限定的になので、使い勝手はよくありません。
| 場所 | 現金 | クレジットカード | 電子マネー | コード決済マネー | 暗号通貨 |
|---|---|---|---|---|---|
| 街のお店 | ◎ | ◎ | ○ | ○ | △ |
ネットでの決済： クレジットカード
ネットでの決済となると、ほぼクレジットカード一択です。
クレジットカード決済ができないサービスはほとんどないので、まさに万能な決済手段と言えます。
一方で、使い勝手が悪いのが「現金」「電子マネー」「コード決済マネー」の3つ。現金は「銀行振り込み」という手間と手数料がかかりますし、電子マネーはブランドによってはネットでの決済には非対応です。
コード決済マネーは最近ネット決済で使えるところが増えていますが、「どんなサイトやサービスでも使える」というクレジットカードの利便性には敵いません。
暗号通貨はサービスによっては使えますが、使えるサービスは街のお店同様かなり少なくなります。
| 場所 | 現金 | クレジットカード | 電子マネー | コード決済マネー | 暗号通貨 |
|---|---|---|---|---|---|
| ネットでの決済 | △ | ◎ | △ | △ | △ |
個人間の送金： コード決済マネー
かつては銀行踏み込み一択だった「個人間の送金」ですが、ここ数年で手段がかなり増えました。
中でも注目すべきはコード決済マネーで、同じサービスの口座間であれば決済手数料が0円というのが大きな魅力。
飲み会での割り勘や、個人間で物を譲ってお金を渡したい時などに非常に便利です。
個人間の送金という意味では、暗号通貨も人気の決済手段。ただ、ウォレットをしっかり管理しないと、暗号通貨の盗難に遭う可能性がある点がデメリットです。
なお、クレジットカードと電子マネーは個人間での送金に対応していないものがほとんどです。
| 場所 | 現金 | クレジットカード | 電子マネー | コード決済マネー | 暗号通貨 |
|---|---|---|---|---|---|
| 個人間の送金 | ○ | x | x | ◎ | △ |
毎月の利用料金の支払い： クレジットカード
電気代や水道代などの公共料金から、携帯代金やサービスの利用代金など、毎月の利用料金の支払いについては、クレジットカードがベストでしょう。
かつてはマイナーな支払い手段でしたが、最近では公共料金もほとんどがクレジットカード請求に対応しているため、クレジットカード支払いに対応していないサービスはほとんどないのが現状です。
引き落としという意味では、手が硬い現金（銀行引き落とし）も意外と外せません。家賃の引き落としなどは銀行引き落としや振り込みが未だにメインですし、クレジットカードの利用料も銀行引き落としです。
毎月の利用料金の支払いで最近注目なのがコード決済マネー。税金の支払いなどに対応しているサービスもあり、今後利便性が上がってくればメインの支払い方法になる可能性があります。
なお、電子マネーと暗号通貨については、毎月の利用料金の支払いで使えるサービスはほぼありません。
| 場所 | 現金 | クレジットカード | 電子マネー | コード決済マネー | 暗号通貨 |
|---|---|---|---|---|---|
| 毎月の利用料金の支払い | ◎ | ◎ | x | ○ | x |
結局どれが良い？
最後に、利用シーンごとの使い勝手を比較してみましょう。
| 場所 | 現金 | クレジットカード | 電子マネー | コード決済マネー | 暗号通貨 |
|---|---|---|---|---|---|
| 街のお店 | ◎ | ◎ | ○ | ○ | △ |
| ネットでの決済 | △ | ◎ | △ | △ | △ |
| 個人間の送金 | ○ | x | x | ◎ | △ |
| 毎月の利用料金の支払い | ◎ | ◎ | x | ○ | x |
使い勝手が最も良いのはクレジットカードで、個人間の送金に非対応なこと以外はほぼ完璧な決済手段と言えます。
次に便利なのが現金とコード決済マネー。特にコード決済マネーは使える場所や機能がどんどん広がっているので、今後に注目です。
微妙になってきているのが電子マネーで、SUICAなどの鉄道系の電子マネーは使えるところが多く便利ではありますが、ネット決済や個人間送金ができないという意味では、使えるシーンが限定的になっています。
現在は「使える店舗」という意味ではコード決済マネーよりも優れていますが、今後コード決済マネーが使える店舗が広がってくると、電子マネーを使うシーンは「電車に乗る時だけ」になっていくかもしれません。